シダレザクラクラゲ

シダレザクラクラゲ

Nanomia bijuga (Delle Chiaje, 1844)

 円筒状の泳鐘部と長く伸びる栄養部をもつ。栄養部は1~5 cm程度だが、栄養部は20 cm以上になる。触手は多数の側枝を備えており、栄養部を広げた様子は枝垂桜のように見える。非常に美しいが、餌となるカイアシ類やヤムシ類などを捕らえる危険な罠である。

 世界中の熱帯、亜熱帯海域に広く分布する。日本では本州以南の表層でよく見られ、四国南西海域では冬から春にかけて出現する。刺されるとピリピリと痛みがあり、強い掻痒を伴う紅色小丘疹が生じる。(戸篠)

高知県大月町産(2023年3月8日撮影)
栄養部を伸張したシダレザクラクラゲ
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