サガミハダカ

サガミハダカ

Diaphus chrysorhynchus Gilbert & Cramer, 1897

体側に発光器がならぶ深海性魚類であり、鱗がすぐに剥がれてしまうことから、この名前がついている。ハダカイワシの仲間は深海性魚類のなかでも最も高いといっても良いほどだが、その種数の多さだけでなく、同定のほぼすべてを発光器の配列に頼るうえ、これらが欠損しやすいことなどで研究者泣かせの魚である。本種はハダカイワシ科魚類のなかでも個体数が多い種であり、様々な魚食性の深海魚の胃内容物に含まれることから深海生態系の上位捕食者を支える貴重な餌資源であることがうかがえる。

KBF-I 851
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