コトクラゲ

コトクラゲ

Lyrocteis imperatoris Komai, 1941

 ウサギの耳のような形をしたクシクラゲ。大きさは15 cmほどであるが時には20 cmを超える。色彩は様々で、白色、黄色、紫色、桃色などを呈す。クシクラゲの特徴である櫛板は退化しているが、幼生時は櫛板を持っている。底生性で、水深70~300 mの海底に生息する。和名の「コト」は琴に由来するが、和琴ではなく竪琴(ハープ)である。また、種小名の「imperatoris」は皇帝の意味で、昭和天皇に献名されたものである。(戸篠)

コトクラゲ(2022年12月1日室戸産)
コトクラゲの生体(沖縄近海産)
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