ギンカガミ

ギンカガミ

Mene maculata (Bloch & Schneider, 1801)

1科1属1種の魚で、フグをペタンコに押しつぶしたような姿形をしている。ロボットのような顔に長く伸びた腹鰭も特徴的。生きて泳ぐ姿は鏡のようで美しい。鹿児島の市場では「カッター」などと呼ばれていたが、四国南西部ではどうであろうか。「カガミ」として販売されているのはアジ科のイトヒキアジである。見かけに似合わず美味な魚で、塩焼きにすると血合いも含めてサンマのような食感、風味である。和名はもちろん「銀鏡」に由来するものであろうが、銀色でない鏡をみたことがないのは著者だけではないはず。(小枝)

KBF-I 848
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