カナフグ

カナフグ

Lagocephalus inermis (Temminck & Schlegel, 1850)

食用にもなるクロサバフグやシロサバフグに似るが、鰓孔が黒いことにより容易に識別できる。体は全体に黄金色で、上記の2種よりもぼってりした体つきをしている印象がある。大型になる種で、大きいものは全長60 cmにもなる(写真の個体は全長40 cm程度)。上記の2種のようにまとまって漁獲されることがないため、水産物としてはあまり流通しない(混同されて流通している可能性はある)。筋肉は無毒であるため、食用にはできるが、卵巣・胆嚢・腸は微毒である。高知県では、毒性が低く以前から食文化として根付いているサバフグなどを免許制度の例外としてきたが、2021年6月以降は他のフグ類と同様に「ふぐ処理師」の免許が必要となる。(小枝)

KBF-I 1067(今北大介氏提供)
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