カザリクラゲ

カザリクラゲ

Leuckartiara hoepplii Hsu, 1928

 傘頂部が玉のようになっている花クラゲ。名前の通り、玉飾りをつけているようである。一方、稚クラゲのときは玉のようになっておらず、とんがり帽子のような形をしている。傘高は2 cmに達する。クラゲ食で、他のヒドロ虫をもりもり食べる。同じ花クラゲ目のベニクラゲも大好物である。北海道沿岸や本州沿岸、瀬戸内海、九州沿岸に生息し、瀬戸内海では春先にみられる。ポリプはまだ見つかっていない。プラヌラは芋虫状で遊泳するほか匍匐移動することもある。飼育下ではシャーレに着生することなく死んでしまうため、他生物の体表など特殊な付着基質を必要としているものと思われる(戸篠)

山口県周防大島産(2022年6月22日撮影)
成熟クラゲ(山口県周防大島産)
稚クラゲ(山口県周防大島産)
カザリクラゲのプラヌラ
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