オワンクラゲ

オワンクラゲ

Aequorea coerulescens (Brandt, 1835)

 このクラゲの名前を一躍有名したのは2008年のことだった。その年のノーベル化学賞はマーティン・チャルフィー博士、ロジャー・チェン博士とともに緑色蛍光タンパク質(GFP)を発見した下村修博士が受賞した。GFPは生命科学の分野で広く応用され、医療現場においても欠かせないものとなっている。

 オワンクラゲの傘縁にはGFPがあり、ブラックライト(紫外線)を当てると、緑色に光る。当時、下村博士はGFPを得るため、100万匹以上のクラゲを採集したという話である。現在ではオワンクラゲから抽出することなく、大量に合成できるようになっている。(戸篠)

高知県宿毛市産(2022年1月15日撮影)
PAGE TOP