イッサイフシエラガイ

イッサイフシエラガイ

Pleurobranchus mamillatus Quoy & Gaimard, 1832

 体地色は淡褐色、橙黄色、暗い赤褐色など変異が多い。背面には円錐形の高い突起がある。外套膜にはピンク色の斑紋が散在するが、このピンク色域の多寡には個体差がある。大型種で時として500 mmを超える。インド-西太平洋熱帯域に広く分布し、水深20-50mの砂地で昼夜問わず見られる。本邦でも主に南西諸島に産し、温帯域では稀な種と考えられてきた。しかし一切沖の25m以深の砂地では夏季に普通に見られる。ベニバトタマエガイなど小型の二枚貝を餌にする。(中野)

Date: 20 June 2015; Site: Issai; Depth: 25 m; Length: 300 mm; Photo: Rie Nakano.
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