イカリヨツボシクラゲ

イカリヨツボシクラゲ

Pandeopsis ikarii (Uchida, 1927)

 種小名のikariiはタイプ産地である和歌山県田辺湾に位置する京都大学瀬戸臨海実験所に勤務されていた井狩二郎氏にちなんで名づけられた。ヨツボシの由来は胃腔に黒い斑点が4つあることである。傘は釣鐘状で、傘径は5 mmほどだが、飼育下では1 cm以上まで成長した報告もある。触手の付け根には赤い眼点があり、胃腔の黒い斑点との対比が美しい。採集例は少なく、田辺湾や対馬浅茅湾、トカラ列島訪之瀬島、山形県加茂沿岸にて数例の報告があるのみである。(戸篠)

高知県大月町産(2015年9月11日撮影)
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