アカシオオビムシ

Akashiwo sanguinea (K.Hirasaka) Gert Hansen & Moestrup

　浮遊性渦鞭毛藻。よく遊泳する。少し古い図鑑だとGymnodinium sanguineum と記載されていることが多い。
　細胞は背腹方向に扁平。上錐はやや円形であるが、頂端およびその左右が角張って五角形様を呈する。しばしば上錐の背中側にくぼみを生じることもある。下錐底端中央が凹入して左右両端が凸出した細胞が多く、フォーカスがキレイに合いにくいことが多い。横溝は赤道面かそれよりやや高い位置にありほとんどズレない。縦溝は上錐に侵入せず、上錐には外巻形の上錐溝がある。
　褐色をした小顆粒状の葉緑体を細胞内に多数もつ。そのため、ほぼ球形の核が細胞の中央よりやや上に存在するのがよくわかる。
　混合栄養性でしばしば縦溝から餌を摂取している。