ムラサキクラゲ

ムラサキクラゲ

Thysanostoma thysanura Haeckel, 1880

 外洋に生息する根口クラゲの仲間。大月では夏から秋に定置網にかかることがある。「ムラサキ」の名の通り、体色は鮮やかな紫色を呈すが黄褐色の個体もいる。クラゲにはテンジクアジやクロヒラアジなどのアジ科魚類の幼魚が付随することがある。
 ポリプから遊離直後のエフィラは黄褐色をしており、縁弁の先端は丸みを帯びる。外傘には細かい刺胞の粒がみられるが、褐色藻はみられない。長期飼育が難しく、エフィラがどのように成長成熟するのか不明である。(戸篠)

2024年10月22日 更新

ムラサキクラゲのエフィラ(神奈川県藤沢市産)
ムラサキクラゲ(高知県土佐清水産)
ムラサキクラゲ(傘頂面)
ムラサキクラゲ(口側)
ムラサキクラゲ. アジ科魚類が傘の中に潜り込んでいる.
クラゲの行く先は魚次第.
PAGE TOP