フタバリッポウクラゲ

フタバリッポウクラゲ

Tripedalia binata Moore, 1988

 立方クラゲの中でも小型種から構成されるミツデリッポウクラゲ属の一種。ミツデリッポウクラゲと非常によく似ているが、傘の四隅から葉状体が2本ずつ生じることから区別がつく。これまでにインド、オーストラリア、タイから報告があるが、日本では未記録である。塩分が20ほどの汽水域を好み、タイではマングローブが生い茂る汽水沼で見つかっている。生活史が解明されており、ポリプは壷状で触手先端に刺胞を約20個備える。遊離したばかりの稚クラゲは傘の四隅に葉状体を1本ずつ備え、成長すると2本目の葉状体が生じる。刺傷被害の報告は今のところない。(戸篠)

フタバリッポウクラゲ(オス)
フタバリッポウクラゲ(メス)
プラヌラ. 黒い点は眼点
初期ポリプ
成熟ポリプ
遊離直後の稚クラゲ
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