テングハギ

テングハギ

Naso unicornis (Forsskål, 1775)

名の通り、眼の前方にテングのような角状突起をもつニザダイの仲間。ただし、幼魚は角がない。この特徴的な角を何に使っているかというと、実はよく分かっていない(勉強不足かもしれません、ご存知の方はご教授ください)。よく似るが角がないテングハギモドキは海底より上で群れをなすが、テングハギは単独で行動していることが多い。沖縄では「ちぬまん」と呼ばれ親しまれている魚で、夏場は臭みがあるが冬場は脂がのって美味。あえて臭みの強い内臓をいれた「ちぬまん汁」を好む人がいるように、通にはたまらない食材である。四国南西部ではサンゴ群集で幼魚をみかけることはままあるが、成魚は稀。写真の個体は成魚としては小型であるであるが、研究所隣の樫西で刺網にかかったもの。芝岡丈二さんからご提供いただいた。(小枝)

KBF-I 1066
テングハギの幼魚(2019年10月28日;竜串)
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