ゴトウカタアシクラゲ

ゴトウカタアシクラゲ

Corymorpha typica (Uchida, 1927)

 1927年に内田亨博士により、和歌山県田辺湾で採集された標本を基に記載されたクラゲ。以後、全く報告がなく幻のクラゲとされてきたが、最近になり沖縄県糸満沖で発見された。傘は釣鐘状で、傘の高さは3 mmほどと小型。口と胃をつなぐ口柄上にソーセージ状の突起が4 本ある。また、放射管は4 本あり、その末端部には傘縁瘤と呼ばれる瘤がある。不思議なことに4 個の傘縁瘤のうち、触手があるのは1 個のみで、その先端に球状の刺胞瘤が見られる。和名の由来は日本の寄生虫研究の発展に大いに貢献された五島清太郎博士である。(戸篠)

成熟クラゲ(沖縄県糸満沖, RUMF-ZG-04790)(撮影:峯水 亮)
成熟クラゲ(沖縄県糸満沖)(撮影:峯水 亮)
成熟クラゲ(沖縄県糸満沖, RUMF-ZG-04791)(撮影:峯水 亮)
成熟クラゲ(沖縄県糸満沖, RUMF-ZG-04791)(撮影:峯水 亮)
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