コモリクラゲ
Eucodonium brownei Hartlaub, 1907
傘高1 mmほどの非常に小さなクラゲ。口柄にクラゲ芽を作る様子が子守りをしているようにみえることからコモリクラゲと名付けられた。クラゲ芽は発達すると小さなクラゲとなって母クラゲから離れて泳ぎ出す。コツブクラゲと非常に良く似ているが、触手の先端に膨らみをもつこと、口触手を欠くことで区別できる。分布域は広く、イギリス海峡、フェロー・シェットランド海峡、デンマーク、地中海、カディス湾、ブラジル、ニュージーランド、日本から報告がある。日本沿岸では山形県と三重県の沿岸から報告があるのみである。(戸篠)