コガネセンコウクラゲ

コガネセンコウクラゲ

Wuvula ochracea (Mayer, 1910)

 外洋に生息する軟クラゲ目の一種。かつてはフロリダ沖でのみ報告されていたが、日本沿岸(沖縄)でも出現が確認された。放射管は太いものが6本あり、管の先端は傘縁にある環状管に達する。また、細い放射管も5本あり、各管の先端は環状管に達しない。傘縁にある触手瘤には向軸性の突起が1個、小嚢が1対ある。放射管や向軸性の突起、小嚢は鮮やかな黄色を呈し、その様子が黄金色に輝く閃光のように見えたため、「黄金閃光」の名がある。褐虫藻をもっており、タコクラゲやサカサクラゲのように光合成で得たエネルギーを利用して生きると考えられている。(戸篠)

沖縄県糸満沖産(2022年4月21日採集)
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