カンザシスズフリクラゲ

カンザシスズフリクラゲ

Zanclea medusopolypata Boero, Bouillon and Gravili, 2000

 スズフリクラゲ属Zancleaは互いに似ているものが多く、種同定が困難であるため分類が混乱している。その中でカンザシスズフリクラゲは非常に特徴的で、クラゲの口(口柄)の付け根にポリプを出芽することから他種と容易に区別できる。また、外傘の表面に刺胞列が直線状に並ぶことや、口柄と触手瘤が赤色を呈すことも特徴である。これまでパプアニューギニアやブラジル、ベネズエラで報告があり、日本では静岡県と長崎県で見つかっている。(戸篠)

長崎県平戸産(側面)(撮影:九十九島水族館 秋山仁 館長)
口柄の付け根にあるポリプ(撮影:九十九島水族館 秋山仁 館長)
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