豊潮丸航海

先日、航海に参加してきました。

乗船したのは広島大学の練習船「豊潮丸」です。

呉港から出港し、瀬戸内海の各地を調査しました。豊潮丸には学生時代からお世話になっていて、今回は3年ぶりの乗船となりました。

ウエットラボ。採集物を観察する顕微鏡がおいてあります。
ドライラボ。通信機器や観測機器が設置されており、デッキとのやりとりはここでおこなわれます。
食堂。乗員の憩いの場です。普段の食事や休憩はここ

航海中は、プランクトンやベントスを採集しました。

ドレッジ。海底の泥や砂などの底質を採取する道具です。
ソリネット。海底付近の生物を採集する道具です。

これらの道具で採集された生物は選別され、各専門家の手にわたります。

選別前のサンプル
選別後のサンプル。ヒトデや甲殻類、刺胞動物などグループごとにわけます。

寄港地では、水中集魚灯による灯火採集をおこないました。

緑色の光が幻想的です。魚やプランクトンなどいろいろな生物があつまってきます。

今回、私は灯火に集まってくるヒクラゲを求めて、航海に参加しました。ヒクラゲは立方クラゲの仲間で、傘の高さは最大20 cmに達する大型種です。

水槽に収容されたヒクラゲ
靴(28 cm)と比べても、この通りの大きさ

採集したヒクラゲを数日間、蓄養し受精卵を得ることができました。得られた卵を飼育管理し、ポリプまで育成する予定です。

航海中は広島大学の皆さま、豊潮丸の船員の皆さま、同乗者の皆さまには大変お世話になりました。この場を借りて厚く御礼申し上げます。としの

関連記事

コメント

  • コメント (0)

  • トラックバックは利用できません。

  1. この記事へのコメントはありません。

PAGE TOP