案外たのしいタグ作り

こんにちは、こえだです。

ずいぶん前につくった黒潮生物研究所魚類標本コレクション(KBF-I)の標本タグが少なくなってきたので、久しぶりに作成しました。

なかなかアナログな方法で作成しますが、そこは信頼と実績です。

何百年も前から続く手法、それが今なお綺麗に残っているという事実、これが重要です。

タグというのはこの真ん中やや右に映っているもののこと。

この場合、KBF(機関略)-I(魚) 000816(その標本固有の番号)を示していて、コレクションをもつ機関はすべてこの番号で管理しています。

今はやり(つつある?)マイナンバーカードみたいなものですね。

KBF-Iでは基本的に1個体1タグずつ番号を付けて管理しています。

さて、さそく作っていきましょう。

KBF-Iの字はバラ売りされているものを組み合わせます。

分類群によって後ろの一文字を変えれるので便利ですね。

トントントントン押していきます。だいたい55~60個ぐらい縦にならべます。

数字に使うのはこれ、押すごとに番号が増えていきます。便利な道具。
ドンッ!ドンッ!と音がするので喜多村くんが様子をみにきました。こんな感じです。
果てしなく押していきます。腕がつかれる。 1列に50タグづつ 押していきます。

インクを乾かしたら、コロジオンという何とも宇宙観のある薬品でコーティングします。

これをしないとエタノールにいれたときにインクが滲んでしまうそうです。

今回はコロジオンの残量が少なかったのでタグは400だけにしておきました。

手持ちのコロジオンが少なくてちょっと苦労しました。でも、ここの作業はけっこう好き。
みるみるうちに乾いていきます。
翌日にはすっかりパリパリです。
最後にビニールテープで巻きものにしたら完成です。

あとは好きな時に、タグを切って使っていきます。

50個単位なのは布の幅とデータシートが1ページ50列なので都合がよいからです。

さぁ、たくさん集めてこのタグたちも消費していきましょう!

モノノケトンガリサカタザメの成果が研究所の活動に大きく貢献したということで、職場から表彰していただきました!

たくさんのメディアにも取り上げていただき、本当にうれしいです。

ありがとうございました!

良い研究=話題性の大きさ、ではありませんが、キャッチ―な研究をして、それを発信することはやはり大切。

これをモチベーションにさらなる楽しい研究成果をご報告できるよう頑張ります!

こえだ

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