クラゲ(刺胞動物門、有櫛動物門)

 「クラゲ」は広義では刺胞動物門の水母亜門(クラゲ)と有櫛動物門(クシクラゲ)のことを指します。刺胞動物門の水母亜門は鉢クラゲ綱(鉢虫綱)、立方クラゲ綱(箱虫綱)、ヒドロクラゲ綱(ヒドロ虫綱)、十文字クラゲ綱(十文字虫綱)の4つに分類されます。水母亜門は世界で約4000種が報告されており、そのうち、ヒドロクラゲ綱は約3800種、鉢クラゲ綱は約200種、立方クラゲ綱および十文字クラゲ綱は約50種で、クラゲの90%以上はヒドロクラゲ綱で占められます。すべてのクラゲは刺胞と呼ばれるミクロの毒針を備えています。
 有櫛動物門は櫛板と呼ばれる運動器官をもつことからクシクラゲと呼ばれています。触手をもたない無触手綱と触手をもつ有触手綱の2つに大別されます。刺胞動物門のクラゲと同じようにゼラチン質の体をもっていますが、刺胞はもっていません。代わりに膠胞(こうほう)と呼ばれる粘着細胞を用いて獲物をくっつけるようにして捕獲します。

 

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