黒潮生物研究所設立25周年記念「黒潮祭り」を開催しました
令和8年9月13日、黒潮生物研究所設立25周年を記念した「黒潮祭り」を開催いたしました。
当日は、多くの皆様に研究所へお越しいただき、誠にありがとうございました。また、開催にあたりご協力いただきました地域の皆様、関係機関・団体の皆様、出展者、ボランティア、役員ならびに関係者の皆様に、心より御礼申し上げます。





写真説明:多くの皆様にご来場いただいた25周年記念「黒潮祭り」
午前中は、5人の研究員がそれぞれの専門分野を紹介する5つのブースを設けました。各ブースでは、研究対象となる海の生きものや日頃の調査、研究成果などを、標本、写真、映像、体験企画などを通して紹介しました。
来場者の皆様には、研究員の説明を聞きながら、それぞれのブースをじっくりと巡っていただきました。研究員へ熱心に質問する方や、展示を興味深そうに観察する子どもたちの姿も多く見られ、黒潮流域に生息する生きものの多様性と、研究することの面白さを存分に味わっていただけたのではないかと思います。


【写真2 研究員ブースの様子】
写真説明:5つの研究員ブースで、それぞれの研究や海の生きものについて紹介しました
各ブースを巡るスタンプラリーも実施しました。5つすべてのブースを回ってスタンプを集めた方には、達成の景品をお渡ししました。子どもから大人まで、楽しみながら全ブースの制覇を目指していただき、会場内は終始大きなにぎわいに包まれました。


【展示や体験企画を楽しむ来場者】
写真説明:研究員の説明を聞きながら、海の生きものについて学ぶ来場者の皆様
午後には、設立25周年記念講演として、研究所のこれまでの歩みと令和に入ってからについてお話ししました。
研究所の活動は、日々の調査を担う職員だけで成り立っているものではありません。長年にわたり研究所を支えてくださった地域の皆様、研究者、行政機関、教育機関、企業・団体、寄附者の皆様をはじめ、多くの方々のご支援とご協力によって続けることができています。今回の黒潮祭りは、そうした皆様と25年間の歩みを振り返り、これからの研究所について考える大切な一日となりました。


写真説明:「令和時代の黒潮生物研究所―運営と研究、これまでとこれから―」と題した記念講演
研究員によるリレートークでは、それぞれが専門とする生きものや、現在取り組んでいる調査研究について、写真や映像を交えながら紹介しました。サンゴをはじめとする黒潮流域の多様な生きもの、その生態や繁殖、海の環境変化、保全や普及活動など、研究所の幅広い取り組みを研究員自身の言葉でお伝えしました。



短い時間の中にも、研究の面白さや現場での発見が詰まった発表となり、ご来場の皆様から多くの関心を寄せていただきました。研究員と来場者が直接言葉を交わすことのできる、研究所らしい温かな時間となりました。
さらに、特別講演には生物ライターの平坂寛さんをお迎えしました。平坂さんならではの豊富な経験と、生きものへの尽きない好奇心が伝わる臨場感あふれるお話に、多くの来場者が熱心に聞き入りました。驚きや笑いに包まれた講演は大変な盛り上がりを見せ、黒潮祭りの大きな見どころの一つとなりました。


写真説明:生きものの魅力を豊富な経験とともに語る平坂寛さん。会場は大いに盛り上がりまし
この25年間、研究所を取り巻く環境は大きく変化しました。研究対象や研究者の輪が広がる一方、海水温の上昇や沿岸生態系の変化など、長期的に向き合わなければならない課題も明らかになっています。
これからも私たちは、黒潮流域の海と生きものを丁寧に調べ、記録を蓄積し、その成果を環境保全や地域の未来へつなげてまいります。また、研究所が人と情報の集まる拠点となり、次の世代が海に関心を持ち、新しい研究や活動へ踏み出せる場所であり続けたいと考えています。

写真説明:黒潮祭りを支えてくださった皆様と研究所職員
25周年という節目を皆様とともに迎えることができましたことに、改めて深く感謝申し上げます。
黒潮生物研究所の次の一歩も、海を見つめ、地域の皆様と語り合いながら進めてまいります。今後とも、研究所の活動に温かいご理解とご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
目崎 拓真








この記事へのコメントはありません。