橙で大々な生き物

先日大潮だったので、磯に行ってきました。
立てかかっていた岩をめくると何やら見たことない生物。
ウミウシのようではありましたが、触角が見当たらないし、何より平たい。
平たいといえばもしや!と思い、研究所に帰って調べてみると……。

淡い黄色の体に、橙色の縁取り、尾部に黒い模様。かわいい。

やはりヒラムシの可能性が高そうです。
見た目からダイダイホソヒラムシ(Enchiridium daidai Tsuyuki & Kajihara,2020)だと思われます。
とにかく長い。
この個体は10センチ以上ありました。
ヒラムシには触角や触葉(しょくよう:ひだが触角のような形をしている器官)があるイメージでしたが、この種には見当たりませんでした。
頭部には複数の眼点が見えました。

肉眼ではほとんど確認できませんでした。

論文で報告されているのが2020年。
思いのほか最近だったことに驚きました。
ヒラムシの属する扁形動物門にはプラナリアやコウガイビル、サナダムシがいます。
世間一般にはあまり知られていないグループかもしれませんが、面白い生物ばかりです。
しばらくの間、磯に行くときはウミウシとヒラムシを中心に探そうかな。
おおがま

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